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登山届だけではない、登山の前にすること、降りてきてからすること。

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御嶽山の噴火、行方不明者の方がいらっしゃるようです。
一刻も早い発見をお祈り申し上げます。

さて、今回の災害を「噴火」だけが原因とみるか、「登山中の出来事」とみるか。

登山という側面から、少し考えたいと思います。


登山をする時には、登山届を提出する。これが常識です。

一般的に登山届とは、山に登る前に「登山口にあるポスト」に所定の用紙に記入したものを入れます。
どのような予定(登山ルート、下山予定)、同行者、どのような装備を持っているかなどを書きます。
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さて、この登山届を、救助関係者が見るのはいつでしょう?

残念ながら、基本的に遭難や行方不明などが判明してからです。
捜索に際して、ルートを確認したりする為に使います。

つまり、登山届とは、遭難したことを誰かに知らせてくれるものではありません。
※下山届が用意されている山もあります。


例えば東京で一人暮らしをしている会社員の方が、土曜日の朝から1泊2日で登山にでかけたとします。

登山中に道に迷ってしまい、救助が必要な状況に。しかし携帯電話は圏外。誰かが見つけてくれるのを祈るしかない状況になりました。

月曜日、会社の同僚の方々は「○○来てないけど、無断欠勤かな?携帯も圏外だし。ちょっと様子見るか」と考えるかもしれません。
さて、登山に行ったと判明するのは何日後でしょう?そして捜索が開始されるのは?


私自身も数は少なくなりましたが、山に登ります。

登山に行く時は、メモ書きを残していきます。

「妙高山に佐藤さんと一緒に登る。8時に○○登山口を出発して、△△ルートで12時ごろに登頂。同じルートを辿って、16時に下山予定。
もし20時になっても、下山したという連絡がなければ、同行者の佐藤さん(090-〇〇〇〇-△△△△)に電話。
それでも繋がらなければ、鈴木さん(登山仲間の友人)にこのメモ書きの内容と状況を伝えて」

これで少なくともその日の内には、何らかの対策が開始されます。

当たり前のことかもしれませんが、誰かに伝えてから登る、下山したら連絡する。
この一手間で、大切な初動対応を早く始めることができます。


ご存じのように、昨今は登山がブームです。
美しい山を登るのは、本当に素晴らしいこと。

しかし、私は山で友人を何人も失くしています。
だからこそ、少しでも安全に楽しんで欲しいと思うのです。