医療保険、つまり入院保険のお話です。
保障内容を気にする方が多いと思いますが、「何歳まで保険料を払うのか?」この点も大切ですね。
単品の医療保険、つまり特約としてついているものではない保険の場合、
・終身保障の60歳払い
・終身保障の終身払い
この2つが圧倒的に多いように思えます。
※終身 = 一生涯という意味です。
理由は、
60歳払い : 定年されて収入が年金だけ(65歳~ですが)の時に保険料払うの大変ですよね。先に払ってしまいましょう
終身払い : 毎月の保険料をできるだけ少なくしましょう
このような感じでしょうか?
60歳払いも、例えばご主人と奥様の歳の差5歳、奥様は専業主婦だとすると、
・ご主人 60歳払い
・奥様 55歳払い
このようにしないと、ご主人の収入がなくなってから奥様の医療保険 保険料を5年間支払う必要がでてきます。
注意が必要ですね。
さて、次に終身払い。
実は生命保険とは、たった2回保険料が落ちないだけで、「失効」という状態になります。
これは保険としての効力がなくなり、保障を最開するには、告知(身体の状況の申告)が必要です。
終身払いだとこんなこと起きませんか?
数十年間保険料を払い続けて、80歳でちょっと物忘れがでて、2回保険料が落ちなかった。
復活させたいけど、60歳でがんにかかったことがある。
こういう状態だと、復活させることができません。ずーっと保険料を払い続けてきたのに。
これが「終身払い」の一番のリスクかもしれませんね。
では保険料からみた比較です。
一例として、ある医療保険の保険料です。
保険料払い込み期間 | 月払い保険料 | 総払い込み保険料 |
60歳 | 2,660円 | 959,760円 |
75歳 | 2,089円 | 1,128,600円 |
終身 | 1,932円 | 1,275,120円(85歳までとして) |
このように、払い込み期間が長くなるほど、総払い込み保険料が大きくなります。
クレジットカードでお買い物、3回払いより36回払いの方が月々のお支払は少ないけど、総額は大きくなるのと同じです。
結論は、総額が少なく老後の負担もない60歳払いが一番お得!となりそうですが、医療保険の場合は、そうとも限りません。
長くなってしまったので、理由は次回に。