先日、地元の小学校5年生を対象に、「お金」をテーマとした出前授業を2日間にわたって行いました。子どもたちがこれからの生活で役立つお金の基本的な知識を学び、楽しく考える時間にしたいという思いで準備を進めました。授業内容は1時間ずつ、前半は座学を中心にお金の基礎を学び、後半はゲームを通じて実際に考える力を鍛える構成です。どちらの時間も子どもたちからたくさんの意見や発見が飛び出し、私たち講師も学びの多い時間となりました。
1日目:「お金ってなぁに?」「お金の使い方」を学ぶ
1日目の授業では、「お金ってなぁに?」という基本的な疑問からスタートしました。まず、お金の歴史やお金のヒミツにつついて解説。紙幣の寿命は子供たちも思っていた以上に短く、驚いている子が多かったです。
次に、お金の持つ3つの機能について掘り下げていきます。「昔はお金がなかった時代、人々は物々交換をしていました」と話すと、「でも物々交換だと大変そう」と納得したりと、さまざまな反応をしてくれました。今ではあるのが当たり前のお金も、あることによって生活がスムーズになることを理解しました。
2日目:カレー作りゲームでお金の使い方を体験!
2日目は、実践形式の「カレー作りゲーム」です。前日の学びを活かして、お金の使い方を体験的に学べる内容を用意しました。各チームに「お小遣い」を渡し、その金額はくじ引きで決定。限られた予算内で、カレーの材料を買い揃えていきます。材料には「お肉」「野菜」「スパイス」などが揃っていますが、どれも値段が異なり、時には割高なものも。チームごとに「何を買うか」「何を諦めるか」を話し合い、買い物に挑戦しました。例えば、あるチームでは「牛肉は高いから代わりに豚肉を買おう」「カレーにお肉は絶対必要だよね」と、材料の優先順位を話し合う姿が見られました。一方で、「半分の量でいいの安くしてください!」と交渉を試みる子もおり、思いがけない工夫に私たちも驚きました。
結果的にすべてのチームが決められた予算内でカレー作りをすることができ、限りあるお金の中から自分たちで考えて買い物をすることができました。
子どもたちの感想から見えた成長
授業の後、子どもたちからは多くの感想をもらいました。「お金を使うときにちゃんと考えるようにしたい」「家のお小遣いも、何に使うかもっと考えてみる」といった意見が目立ち、日常生活にも役立つ学びになったようです。
今回の授業を通して、子どもたちが「お金」について楽しく学び、実際に使い方を考える力を身につけてくれたことを嬉しく思います。お金は生活に欠かせないものでありながら、使い方を教わる機会は意外と少ないものです。このような授業を通じて、子どもたちが将来、自分で考え、選択できる力を育むお手伝いができればと思っています。
私たちは、今後も地域の学校や団体と連携しながら、子どもたちに向けたお金の授業を行っていきたいと考えています。興味のある学校や地域の皆さまは、ぜひお気軽にご相談ください。これからも子どもたちと一緒に、「お金」を楽しく学ぶ機会を作っていきます!