さて、毎年のことになりますが、「生命保険料控除証明書」がお手元に届く頃かと思います。
あれ?届いてない!数が足りない!という時には、ご担当者にお問い合わせください。
この「生命保険料控除証明書」、言われるがままに提出して、実際にはどのぐらい役に立っているのか分からない!という方も多いのではないでしょうか?
ちなみに、生命保険料控除は会社に保管されるものであって、税務署さんには提出されていないというのはご存じでしたか?私はこの仕事するまで全く知りませんでした。
さて、生命保険料を自分で計算したい!という方にはお会いしたことがないので、大まかな話で行こうと思います。本当におおまかな話ですので、ご容赦下さい。
生命保険料控除とは、「所得控除」に分類されます。
所得控除とは、
「今年は400万円稼がれてますが、〇〇の費用は大変だったでしょうから、所得から引いておきますね。そうすれば所得税が減るので、多少助けになりますよね」
というものです。この○○にあたるのは、例えば、
・災害でお金かかりましたよね。大変でしょうから、復旧に関連した費用は所得から引いておきますね:雑損控除
・今年は病気がちで治療にお金かかりましたね。その分は所得から引いておきますね:医療費控除
という具合です。
この中に「生命保険料控除」があります。
生命保険料控除は更に3つに分類されますが、これはまたの機会に。
では、大まかなお話を。
1月1日~12月31日までに生命保険に10万円の保険料を支払ったとします。
ここから生命保険料控除額を計算していきます。
この例の場合は控除額は4万円です。
4万円も税金が安くなるんですね!ではなく、所得が4万円減るわけです。
400万円の方なら、396万円に。
所得税率が10%だとすると、4万円の10%で4000円程、所得税が少なくなります。
これが生命保険料控除の大まかな考え方です。
最大で12万円まで控除されますので、10%なら約1.2万円お得になりますね。
さらに住民税分もお得になります。
ある意味、保険が税率分割引で加入できると考えてもいいかもしれませんね。
さて、ここまで読まれた方で、計算してみよう!という方は少ないのではないでしょうか?
1.2万円もお得なのに。
なぜなら、保険は生命保険料控除の為に加入するものではないですよね。
自分にとって必要な保険を出来る限り少ない出費で加入されたいということが、皆さまの思いです。
だから、「控除を使って少しでもお得にしよう!自分で計算してみよう!」という方は少ないわけです。
「しっかりと考えて作った自分にぴったりの保険、それがちょっとお得になる。」
しつこいですが、これぐらい「大まかな考え」でいいのではないでしょうか?
もちろん私たち保険のプロは、しっかりと考えておりますのでご安心下さい。
※分かりやすくするために、平成24年の介護医療保障保険の追加後のお話ですので、あしからず。
この記事を書いた人
- 株式会社 エムプラス/ 代表取締役
-
新潟県上越市生まれ。
青山学院大学理工学部卒業後、米国外資系の情報通信会社でのエンジニアを経て現職。大自然で暮らしたい40代。
<保有資格>
・MDRT COT成績資格会員
・日本FP協会 2級ファイナンシャルプランナー, AFP
・日本証券業協会 二種外務員資格
・住宅金融普及協会 住宅ローンアドバイザー
・日本損害代理業協会認定 損害保険トータルプランナー
・生命保険協会 トータル・ライフ・コンサルタント
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